2007-01-01から1年間の記事一覧
「食料とエネルギーの地産地消」をテーマに2007年9月22日からエントリーを開始した当ブログも年を越すことになりそうです。このテーマを扱って感じることは、グローバル化と地産地消は表裏一体であるということです。 これまで地産地消は、グローバル化が進…
「日本型バイオ燃料生産拡大対策」に対して「農水官僚、血迷ったとしか考えられない。」とする批判的な記事を農業情報研究所様がエントリーされていたので紹介します。原文は記事下に掲載。 □日本型バイオ燃料生産拡大対策 2008年度政府予算案の農林水産関係…
アメリカの新エネルギー法成立で今後注目される「コーン・エタノール以外の新バイオ燃料」について三井造船と岡山県の試みが面白そうだ。 アメリカの新エネルギー法案が成立 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071223/p1 「コーン・エタノール以外の新…
アメリカの新エネルギー法案が成立した。自動車燃料規制強化を柱とすることが目玉とのこと。「自動車とエネルギー」というカテゴリーは「農業とエネルギー」よりも世界に対する影響が大きい。話を聞いていると燃料電池車などの動向もホットであり、誰かこの…
2008年度予算の復活折衝で、わらを燃料に活用する「日本型バイオ燃料生産拡大対策」に69億2500万円の上積みが決まったとのこと。来年、2008年は環境サミットとなるであろう洞爺湖サミットが開かれるので、先のCOP13の展開をみても、国内の新エネルギー…
リンの枯渇・回収について記事を数本書きましたので、今回はそれらをまとめておきます。 □リンの枯渇、ピーク・リン 化成肥料などに含まれているリンはリン鉱石から採取されている。しかしバイオ燃料製造による農産物増産などの影響を受け、リン鉱石は数十年…
汚染された廃水からのリン回収は今後注目される技術であろう。この辺、日本の企業は何かしていないかと探していたら「世界最速性能の「リン吸着剤」開発に成功」というリリースがあったのでまとめておく。(リリース原文は記事下に記載) □世界最速のリン吸…
生活廃水、工業廃水等の有機性廃水には枯渇が懸念されるリンが含まれている。この有機性廃水を浄化する過程でリンを回収できれば、キレイな水とリンが取得できて一石二鳥である。そんな技術がNEDOで研究されていたのでその報告をまとめておく。(原文は下に…
海底にブロックを積むだけで植物プランクトンが増えCO2を吸収、引いては魚も増えて漁獲量が多くなるという話が世界日報に掲載されいたので内容をまとめてみる。 。 ■人工海底山脈とは 漁獲量を増やすためには海中の食物連鎖を豊かにすればいい。食物連鎖を豊…
リンの枯渇に関しては下記をまず参照していただければ幸いです。 “ピーク・リン”でどうなるの? http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080620/p1 リンの枯渇と回収 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071221/p1 リン:農業とエネルギー http://d.ha…
バイオ燃料の問題点を調べるアクセスが伸びているようですので、私の考えるバイオ燃料の問題点を下記にまとめておきます。 ■バイオ燃料の問題点 バイオ燃料の最大の問題点は、石油のようには大量生産できないことであると私は考えます。バイオ燃料の原料とな…
広島のベンチャー企業が使用済みコピー用紙からバイオエタノールを製造することに成功したとのこと。この様なことを考えている企業があることに驚きと感動を覚えた。 考えてみればセルロースは身の回りにいくらでもある。これらを簡単にエタノールにできるの…
農業情報研究所様の記事です。ピークオイルよりも早く“ピーク・リン”が来てしまうのでしょうか? □事象 サンパウロで9月に開かれたバイオエネルギー会議で、ラブラス連邦大学のJosé Oswaldo Siqueira土壌微生物学教授は「燐は石油よりも前に使い尽くされて…
「農業とエネルギー」開始から2ヶ月が経ちました。私が注目する水力についても、バイオ燃料同様に考えがまとまりつつあるので、それを書いておこうと思います。 □水力は古くて新しいエネルギー オイルピークへの対応は「省エネ」と「エネルギー源の分散」が…
「農業とエネルギー」開始から2ヶ月が経ちました。あらためてエントリーを読み返してみると色々なことに気づかされます。ひとつはバイオ燃料増産に対する問題点やオイルピークへの対応について、考え方がまとまってきたということです。下にそれを記してみ…
□事象 小水力利用推進協議会は「小水力発電電力の買取り価格長期保証制度の導入に関する要望書」(11月9日付)を内閣官房長官など関係者に提出した。この要望書は、出力1000kW以下の水力発電で発電した電力について、優遇価格での長期買取りを要望するもの。…
バイオエタノールとガソリンとを混ぜた燃料について、バイオエタノール分のガソリン税を非課税とすることを2008年度税制改正で導入することを政府・与党が決めた。 最終的には燃料電池が市場を支える存在となるのだろうが、それまではバイオエタノールを燃や…
農業情報研究所様の記事です。 □事象 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)は12月6日、気候変動(地球温暖化)のオーストラリア農業への影響に関する研究報告を発表。 報告によると、気候変動により農業生産性と世界経済活動は退潮し、主要農産商品の世界…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.4.2 ハイドロバレー計画開発促進調査」である。 ■まとめ ハイドロバレー計画開発促進調査とは、ハイドロバレー計画を策定するための調査である。調査は…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.4.1 個別地点開発計画策定調査」のその2である。 国内で使える水力はどの程度か、まずはそこを調べなければならない。その水力未開発地点について、開…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.4.1 個別地点開発計画策定調査」である。 国内で使える水力はどの程度か、まずはそこを調べなければならない。その水力未開発地点について、開発に必要…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.3.1 RPS法の概要」の“その3”である。 日本で新エネルギーを語る上で外せないRPS法とはなにか、その概要が「ハイドロバレー計画ガイドブック」で…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.3.1 RPS法の概要」の“その2”である。 日本で新エネルギーを語る上で外せないRPS法とはなにか、その概要が「ハイドロバレー計画ガイドブック」で…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.3.1 RPS法の概要」の“その1”である。 日本で新エネルギーを語る上で外せないRPS法とはなにか、その概要が「ハイドロバレー計画ガイドブック」で…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.5 未開発地点の豊富な水力」の“その2”である。 ■まとめ 日本の包蔵水力には地域的な偏りがあるのだろうか? ガイドブックでは地域別の包蔵水力を次の…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.5 未開発地点の豊富な水力」の“その1”である。 ■まとめ 日本の包蔵水力はどれほどあるのだろうか? 平成16年3月末現在における我が国の一般水力の包…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.4 長期的に安定かつ低廉な水力」である。今回は本文が短いのでまとめだけを掲載する。 ■まとめ 本当に水力発電は長期に安定的で安い電源なのだろうか…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.3 ローカルエネルギーとしての水力」である。今回は本文が短いのでまとめだけを掲載する。 2.2.3 ローカルエネルギーとしての水力 ■まとめ 中小規模の…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.2 CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーとしての水力」である。 基本的に水力発電は温室効果ガスであるCO2を排出しない。そのことがガイドブック…
「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.1 石油代替エネルギーとしての水力」である。 石油代替エネルギーとしての水力、ガイドブックではどの様に説明されているのだろうか。 2.2.1 石油代替…