バイオ燃料の問題点
バイオ燃料の問題点を調べるアクセスが伸びているようですので、私の考えるバイオ燃料の問題点を下記にまとめておきます。
■バイオ燃料の問題点
バイオ燃料の最大の問題点は、石油のようには大量生産できないことであると私は考えます。バイオ燃料の原料となるコーン、菜種、サトウキビ、ヤトロファ等の農産物は、広大な農地で水や肥料を与えながら作るわけですが、水も肥料も有限であるため急激な増産を行っても継続性に問題が出てしまいます。また農地も資本家の手に集積されているとなると、これもまた問題ですね。
ピークオイルより早い“ピーク・リン”
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071214/p1
トウモロコシ・エタノールの拡大が続くと米国の水がもたない
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071015/1192184480
バイオ燃料生産計画で巨大地主が土地取り上げ
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071013/1191941299
またバイオ燃料は温暖化に効果的かというと、どうも違うらしいという話もあります。
バイオ燃料作物栽培は想定以上のN2Oを排出
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071010/1191511165
さらに穀物の供給サイドに温暖化等の影響が出はじめていますので、限られた農地、水、肥料をバイオ燃料のために利用する事は、国際的な食糧需給に与える影響が大きすぎます。
オーストラリアの農産物輸出、2050年に15-79%減少の恐れ
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071209/p1
確かにバイオ燃料は有望ですが、それだけでオイルの代替になるとは考えられません。
バイオエタノールはガソリンの代替にはならない
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071026/1192725185
蛇足ながら、日本は水力を軸にすることが良いと私は考えます。