リンの枯渇


 リンの枯渇に関しては下記をまず参照していただければ幸いです。


  “ピーク・リン”でどうなるの?
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080620/p1

  リンの枯渇と回収
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071221/p1


  リン:農業とエネルギー
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/archive?word=%2A%5B%A5%EA%A5%F3%5D




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 リンの枯渇に関するエントリーを書いた際に見つけたのが下記である。


ラッカセイに学ぶリン資源の有効活用
https://www.sekisui.co.jp/csr/next_generation/bio_mimetics/1174608_1621.html

リン鉱石が2050年にも枯渇すると推測され、資源の不足が懸念される中、土壌に残ったリンを回収し、循環利用する技術が世界中で求められています。そして、その画期的なヒントを与えてくれたのは、おつまみとしておなじみの"ラッカセイ"の生態でした。

古くから千葉や茨城の特産物として有名なラッカセイですが、この地域はもともと火山灰地質。「黒ボク土」という、植物が吸収できない有機態リンを多く含む土壌でした。植物の生育には適さない環境下でも栽培できた秘密は、その"根"の機能にあります。

ラッカセイの根は、根毛を持たず、栄養分の吸収に必ずしも有利な形態ではありませんが、そのかわりに「ホスファターゼ」という酵素を多量に分泌し、強固な有機態リンを吸収可能なリン酸イオンへと分解します。他の植物が吸収できない難溶性リンを戦略的に取り込むことで、ラッカセイは生きる場を得たのです。

この技術を応用し、資源回収作物が開発されれば、土壌に眠っているリンの再利用が可能になり、リンの流出を原因としたアオコの発生防止など、環境問題の解決にも貢献するはずです。

 すでにリン鉱石は2050年にも枯渇すると推測されており、現在は土壌や海中のリンを回収し循環利用する技術が求められているとのこと。


 このようにリンの枯渇が確定的という認識が一般化したら、化成肥料も値上がりするのではないでしょうか。


 穀物価格が上がる要素ばかりですね。苦しい。



 ピークオイルより早い“ピーク・リン”
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071214/p1