水力は古くて新しいエネルギー
「農業とエネルギー」開始から2ヶ月が経ちました。私が注目する水力についても、バイオ燃料同様に考えがまとまりつつあるので、それを書いておこうと思います。
□水力は古くて新しいエネルギー
オイルピークへの対応は「省エネ」と「エネルギー源の分散」が必須である。そのうち「エネルギー源の分散」において、新たなエネルギー源として注目されているのは、太陽光発電、風力発電、バイオ燃料であろう。
しかしながら太陽光発電はコストがかかり、バイオ燃料はリスクが不明確であり、風力は設置できる地域が限られている。これらの新エネルギーに日本がシフトするには、まだまだ不確定要素が多いのが実情である。
一方、日本は消費電力の1割を自然エネルギーからすでに調達している。そのエネルギー源こそが水力なのだが、一般的には「水力は新エネルギーではない」というイメージとなっている。残念ながら水力は「新」といより「旧」というイメージなのだろう。
□新しい水力
私が魅力を感じているのは「小水力」である。水力の利用は、古く、そして新しい形態だ。
日本国の降水量は豊かで高低差もある。水の位置エネルギーをきめ細かに発電や動力として利用することは「エネルギー源の分散」の極みであり、また「食料とエネルギーの地産地消」実現への鍵となると考えている。
国づくりの根幹を治水とし、水車の設置を想定した水路作りを国家100年の計とする。これは、無視されるべき古い考え方なのだろうか?
□小水力利用の推進
小水力の魅力について私は、小水力利用推進協議会が発信している情報で気づかされた。当ブログの目的のひとつに小水力の魅力を伝えることがある。しかしこれまでそれが十分にできているかというと、できていない。
ページビュー数をみても、バイオマス関連のニュースは注目を集めて多くなるのだが、小水力のエントリーはあまり読まれない。今後はバイオマス→小水力→水素→小水力→食料→小水力→バイオマスなどというように、小水力をはさんでエントリーを作ってみるのもよいかもしれない。
小水力利用推進の鍵は、なにより一般的な関心を集めることであろう。当ブログは、その一助となれば幸いである。
小水力利用推進協議会
http://energy-decentral.cocolog-nifty.com/mhp01/
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