CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーとしての水力


 「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.2.2 CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーとしての水力」である。


 基本的に水力発電温室効果ガスであるCO2を排出しない。そのことがガイドブックではどの様に説明されているのだろうか。



2.2.2 CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーとしての水力



□CO2排出量


 地球温暖化の要因のひとつであるCO2は、化石燃料の燃焼に伴って排出され、我が国から温室効果ガスのほとんどを占めている。各種電源ごとのCO2排出量(メタンを除く)を示すと、以下のとおりになります。








1kWh 当たりのCO2排出量 - 2-3 -



水力発電におけるCO2排出量


 水力発電は、発電所の建設等によりCO2が発生するものの発電に伴うCO2の排出はないため、各種電源の中で最もCO2を排出しないクリーンで再生可能なエネルギーであるといえる。ゆえに地球温暖化問題への対応を考える上でも水力発電の開発促進を図っていく必要があるのだ。



■まとめ


 地球温暖化の要因のひとつであるCO2は化石燃料の燃焼に伴い排出される。一方、水力発電は発電に伴うCO2の排出はないためクリーンで再生可能なエネルギーであるといえる。ゆえに地球温暖化問題への対応を考える上でも水力発電の開発促進を図っていく必要があるのだ。







ハイドロバレー計画ガイドブック
http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/data/dl/G02.pdf


2.2.2 CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーとしての水力


地球温暖化の大きな要因であるCO2は、化石燃料の燃焼に伴って排出され、我が国から温
室効果ガスのほとんどを占めています。各種電源ごとのCO2排出量(メタンを除く)を示すと、以下のとおりになります。



図2.2.2 発電別二酸化炭素(CO2)排出量
1kWh 当たりのCO2排出量

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 非化石エネルギーを利用する水力発電は、発電所の建設等によって間接的にCO2が発生しますが、発電に伴った直接的なCO2の排出はなく、各種電源の中で最もCO2を排出しない極めて優れたクリーンなエネルギーです。

 また、大地に降り注いだ雨や雪は、川を下って海へと流れ、蒸発し、雲となります。雲は再び大地に雨や雪を降らせます。このように水は永遠になくなることのない、繰り返し使える再生可能エネルギーです。

 地球温暖化問題への対応等から、我が国において今後とも水力発電の開発促進を図っていく必要があります。