オーランチオキトリウムへの投資について

 オーランチオキトリウムの実用化について渡邉信筑波大教授は、オーランチオキトリウムによるオイル生産の実用化は10年後(2021年)を目標とし、まずはプラントレベルでの実験が必要なため国家レベルの投資が求められるとしている。



  渡邉信筑波大教授、オーランチオキトリウムを語る。
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20110125/p1



 では、藻類への投資の現状はどうなっているのだろうか。
 ということで調べてみたらブルームバーグに下記の記事があった。



  筑波大とトヨタなどが藻類系燃料産業創出へ−覇権めぐり国際競争激化
  http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ac5iK3KNwDL0



 下に記事のポイントをまとめておきます。



■「藻類産業創成コンソーシアム」


 2010年6月18日、筑波大学と日本の企業40社以上が結集し、微細藻類を利用するバイオ燃料生産実用化を目指す「藻類産業創成コンソーシアム」が発足。参加企業は、豊田中央研究所(トヨタ資本)、デンソー、出光興産、キッコーマンなど。目的は、藻類研究の国際拠点となり、藻類利用の技術向上、情報収集・共有などを行うこと。



■国内の経緯


 出光が1980−90年代、「ボトリオコッカス」の研究を行ったが採算性に合わず撤退。また地球環境産業技術研究機構(旧通産省参加)なども90年度から10年間、約122億円を投じて藻類研究を進めたが撤退している。


 … 苦労されてますね。



■海外の動き


 石油メジャーのエクソンモービル、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルなどが藻類への関心を高めている。エクソンモービルは2009年7月、他社と共同で微細藻類由来のバイオ燃料生産に6億ドル(550億円)を投資すると発表した。また、世界全体で75社以上が藻類の研究を進めているとのこと。


★まとめ


 90年代に国家レベルの投資を122億も行っているのか。
 一度失敗していると二度目は苦しいよな。
 渡邉教授もご苦労が多いようです。
 でも、今度こそ! ですね。





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