「オーランチオキトリウム」関連記事数の推移をまとめてみた

 前回は「小水力発電」関連記事数の推移をまとめてみましたので、ついでに今回は「オーランチオキトリウム」の関連記事の推移をまとめてみたいと思います。



「オーランチオキトリウム」関連記事数の推移


 日経テレコンに収載されている記事のうち、「オーランチオキトリウム」を含む記事を年代別にカウントしてみました。


  2010年 2 / 13
  2011年 3 / 16 (8月27日まで)


 (朝日、読売、毎日、日経) / (全記事)
 分子は「朝日、読売、毎日、日経」の記事数で、分母は「全記事」です。



2010年12月:報道スタート


 2010年12月10日のNHKニュースで、12月14日に茨城県つくば市で行われる藻類の国際学会で「オーランチオキトリウム」が発表されることが報じられています。これが、日経テレコンで確認できる「オーランチオキトリウム」関連の最初の記事ですね。



“油生成力10倍超”の藻類発見 実用化へ期待 筑波大グループ
2010/12/10 NHKニュース

 従来の10倍以上の生産効率で油を取り出すことが出来る藻の仲間を筑波大学の研究グループが新たに発見したと発表することになり、バイオ燃料としての実用化に弾みが付くと期待されています。
 【中略】
 この研究成果は、今月(12月)14日に茨城県つくば市で行われる藻類の国際学会で発表されることになっています。


 そして14日の学会発表の様子が朝日新聞夕刊で報道されています。


石油つくる藻類、沖縄に「有望株」 生産能力、従来の10倍超
2010/12/14朝日新聞 夕刊

 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。
【後略】


 やはり、2010年12月14日の学会発表がオーランチオキトリウムのお披露目だったのですね。この朝日新聞の記事は、当ブログの更新をサボっていた私に、更新再開を決心させた印象深い記事です。


 「オーランチオキトリウム」だと … 黙ってられるか!



2011年:報道徐々に増加


 2011年に入ると、地方紙や専門新聞で取り上げられています。
 主なタイトルは下記の通り。


  社説/つくば発藻類オイル−人類救うイノベーション期待
  2011/01/21 日刊工業新聞


  藻・コケで資源問題解決
  2011/01/27 日刊工業新聞


  フロンティア:世界を変える研究者/16 筑波大生命環境科学研究科教授・渡辺信さん
  2011/03/08 毎日新聞 朝刊


  河北抄/原発事故でエネルギー危機が心配される日本の救世主になるかもしれない
  2011/06/10 河北新報


  「油作る藻」から燃料 休耕地で培養も/農水省が技術開発支援
  2011/06/15 日本農業新聞


  海で稼ぐ、日本の底力――「石油ができる藻」ただいま培養中!
  2011/07/17 日経ヴェリタス


  医療の窓 その15‐電気のない時代に戻れますか
  2011/08/19 薬事日報


  おいでませ 藻類バイオマスの実現に挑む筑波大大学院教授 渡辺信さん
  2011/08/26 中国新聞朝刊


 2011年1月の日刊工業新聞の社説は私も覚えています。この頃からテレビでも紹介され始めるなどして、注目度が上がってゆきましたね。


 オーランチオキトリウムで何かありましたか?
 


 そして、河北新報日本農業新聞、はては薬事日報にまで登場しました。
 これからどうなるか、楽しみですね。



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