「食の戦争」

 週間東洋経済の2月23日増大号では「食の戦争」と題して「食」を特集している。日本の「食」にまつわる問題を経済面からまとめており面白く読んだ。


 丸紅経済研究所所長の柴田明夫氏は「原油非鉄金属、鉄鉱石、石炭などで起きている価格上昇の一環として、穀物価格の上昇も位置づけられる。」とし「今後、食糧とエネルギーの間などで争奪戦が起きる。お金を出せば、市場でいくらでも手に入るという常識が通らなくなる。」とした。


 誌上で柴田氏は「悲観派」と分類されているが、すると私も悲観派となるのだろう。



  食糧は金を出しても買えなくなる?
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080121/p1


  農家と食料自給率
  http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080114/p1



 柴田氏は最後に「これまで5-10倍あった内外価格差が2-3倍に縮小するので、安全安心を武器にすれば、日本の農業にとってもチャンスとなるはずだ。」としている。この状況を日本農業にとってのチャンスとして捉えるべきだということであろう。


 「悲観派」とは、何に対して悲観しているとされているのだろうか。私には日本農業へのエールに聞こえるが。