原油の輸入CIF価格は10年で4倍弱に

 Dr. Kさんから、原油の「輸入CIF価格」は1995年から実質5倍になっているという指摘をいただきました。



原油価格が1年で1.6倍に
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080102/p1#c

原油は輸入CIF価格でみると、1995年には 1キロリットル当たり 11,204円 ( 12月。1$ 101円強 ) であったものが、先月上旬は同 61,427円 ( 同 109円強 ) と、実質的にも 5倍ほど高くなっています。近年、その勢いは確実に加速しているようです。
ガソリンはじめ石油製品の末端価格は、主には小売業界の再編なり努力で原油の高騰は吸収されてきたものですが、ここへ来てそれも限界に達したのだろうとみています。

 まず馴染のない「輸入CIF価格」とはなんでしょうか。


 輸入CIF価格とは、産地の出荷価格をFOB価格といいこれに運賃と保険を加えたものを輸入CIF価格という、とのことです。要するに、日本の石油業者が国内で原油を所有するために必要な価格ということでしょうか。これが為替レートも含めて、実質5倍にもなっているということは凄まじいでことですね。


 ちなみに2007年12月と1997年12月の原油の輸入CIF価格を比較してみると


  2007 61,427円/KL
  1997 16,636円/KL


  輸入原油価格の推移、日本到着CIF価格1KL当り 通関統計
  http://www.kakimi.co.jp/4kaku/4genyu.htm


 4倍弱といったところですね。いやほんと、このような原油の高騰は業界の努力で吸収されてきたのでしょうが、もう限界といわれても納得するほかないですね。