丸紅が小水力発電所建設に本腰


 小水力発電がいまいち盛り上がらない理由のひとつに業者の資本が小さいことがあるのではないかと、実は思っていたのです。いま、環境系のイベントなどに足を運んでも省電力、太陽光発電地熱発電バイオマス技術などの業者はブースを構えているのですが、小水力発電業者は出展していないんですよね。きっと資本がなくて参加できないのではないかと感じておりました。


 そんななか大手商社の丸紅さんが小水力発電への参入を本格化させるとのこと。


小さな水力発電所、山梨に3カ所新設 丸紅が年度内に
http://www.asahi.com/business/update/0605/TKY201106050400.html

 丸紅は今年度内に、山梨県内の3カ所に小さな水力発電所をつくる。地球温暖化問題などをきっかけに、同社は2006年、小水力事業に参入。東京電力原発事故を受け、小さくても多様な電源を確保しようという自治体などの動きもあり、今後、本格化させたい考えだ。

 山梨県北杜市内に、用水路の水を使った出力200キロワット前後の発電所を3カ所設置。電気は電力会社や自治体に売る。近く、北杜市と共同で発表する。

 200キロワットの発電能力は、原発1基の5千分の1程度にすぎない。しかし原発事故をきっかけに、1カ所に巨大な発電所をつくるより、小さな発電所を分散配置した方が、電力の安定供給上も望ましいとの意見も広がりつつある。小水力はその受け皿の一つだ。


 丸紅さんが小水力発電所建設を本格化させるというだけでasahi.comの記事になるのだからやはりインパクトがありますね。ぜひ丸紅さんには小水力発電の旗手になっていただいて、エネルギー系や環境系のイベントなどでも積極的にアピールしてほしいと願います。


 もちろん電力固定価格買取制の対象拡大のアピールも、小水力発電の電力買取価格をせめて太陽光パネルの半額に引き上げてほしいという形で、経済産業省方面に働きかけていただければ幸いです。