「日本の農業のミライ」農業2.0 を読んで


 いつも読んでいる 農業2.0さん で「日本の農業のミライ」というエントリーが上がりました。現在考えられる3年後の日本の農業の姿が良くまとまっており参考になります。



 「日本の農業のミライ」
 農業2.0
 http://agriculture.iza.ne.jp/blog/entry/975940/



 これを読んで感じるのは、他の産業と同じく農業も、今後はプレイヤーが減少してゆく過程で有能な者が生き残り、多くを手にしてゆく方向に進むのだろうということです。




■雑感


 以下は私の雑感です。


 資本家にとって農業は、他の多くの産業に比べて生産性が低くいため、投資対象になりにくい存在でしょう。もちろん有能な農業者が農業の効率化に成功し産業化を果たすことはありますが、限界もまたあると思います。


 都市と都市部の産業は、資本主義のもと効率や利潤を追求する運命にあるわけですが、農業がそれをなぞろうとしても、言葉は悪いですが“たかが知れている”と思います。


 それよりはむしろ「日本国にとって農業とは何か?」という問いを考えることが大事なのではないでしょうか。


 農家に子供を3人育てさせ、生かさず殺さず、数を減らさず、力をつけさせず、分散させて非効率のまま維持しておくことが、今も昔も日本国運営のキモなのではないかと思うのですがどうなんでしょう?


 農業の産業化で一番危険なことは、農家が減少することです。現農政の一番の問題も、農家が減少していることだと考えます。


 農業の産業化は有能な農業者にとって良い方向なのでしょうが、はたして日本国にとって良いことなのでしょうか?