「固定価格買取制度」の問題点は


 今回の「固定価格買い取り制度」がかかえる問題点のひとつとして「kmoriのネタままプログラミング日記」さんが書かかれている問題があります。



 [経済] 貧乏人から金を取り上げて、太陽光発電趣味の金持ちにプレゼント
 kmoriのネタままプログラミング日記
 http://d.hatena.ne.jp/kmori58/20090224/p1



 今回の「固定価格買い取り制度」の収支をプレイヤーごとに簡単に図式化すると下記の通りでしょうか。



 □消費者

   赤字 1契約あたり約12,000円/10年の負担

 □太陽光発電利用者

   微妙 トントンかな?

 □電気会社

   微妙 損はしないだろう

 □太陽電池設置業者

   黒字

 □太陽電池メーカー

   黒字



 つまり「貧乏人から金を取り上げて、太陽光発電趣味の金持ちにプレゼント」というのはその通りですね。また太陽光発電利用者の収支も微妙なことを考えると「貧乏人から金を取り上げて、太陽光発電関連企業にプレゼント」とも言えるかと思います。


 我が家における太陽光発電の経済性を試算をしてみる
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20090225/p1


 しかし、以上の問題がありながらも私は、エネルギー源の分散化、エネルギー自給率向上、新エネルギー関連企業の育成という観点から、今回の「固定価格買い取り制度」導入には賛成ですね。


 今回の最大の問題は、固定価格で買い取るのが「太陽光発電だけ」ということだと思います。他の新エネルギー源についても、1kWh 25円位でよいので、「固定価格買い取り制度」が拡げられるといいのに … と思います。