農業者の年齢構成と耕作破棄地


 農業者の年齢構成と耕作破棄地の話をまとめておこう。
 まず以下の表を見て、20年後の農業を想像して欲しい。


   農業者の高齢化−年齢別農業従事者数(2005年)
   本川 裕
   http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0530.html


 「農業が主」で働いている農業者の多くがこの20年で引退することが分かるだろう。「農業が主」で働いている農業者が少なくなれば、当然「耕作放棄地」が増える。


   鹿児島県「耕作放棄地」2万ヘクタール/08年度全体調査
   南日本新聞
   http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=15239


 このため「耕作放棄地」の利用促進を強めるために、農地について「所有から利用」へシフトチェンジさせる農地法改正が図られている。


 自民党農地法改正案を了承
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080121/p1


 しかし、一般的に事業家や資本家は「耕作破棄地」の利用よりも経済性の高い農地の利用に魅力を感じるわけで、今回の農地法改正が行われたとしても、これまで同様「耕作破棄地」の利用が推進されるとは限らないという問題はある。