ギョーザ事件から見えてきたこと 2

 「ギョーザ事件から見えてきたこと 1」
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080421

 の続きです。



 「ギョーザ事件」が騒がれていた当時、私は何を考えていたかをまとめます。



□当時、何を考えていたか



 「マリンバイオマス」以外で、当時の私が考えていたことは以下の通り。


 2008年01月14日
 農家と食料自給率
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080114


 2008年01月21日
 食糧は金を出しても買えなくなる?
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080121


 2008年02月03日
 冷凍餃子事件の雑感
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080203


 2008年02月12日
 輸入小麦価格、4月から3割値上げへ
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080212



 「農家と食糧自給率」では

 消費者にとって農家とは、より安く良い食料の供給者であればよく、それは同国に存在しなくても構わないと考えられている。


 と書いている。また「食糧は金を出しても買えなくなる?」では

 石油やレアメタルなどの資源は産出国の発展のために有効に使われつつあり、この様な動きは資源ナショナリズムと呼ばれているようだ。近い将来には食糧でも同様の動きが強まり、食糧ナショナリズムと呼ばれているかもしれない。そんな側面からも食料自給率を上げておくことには意味があると思うのだが、どうなのだろうか。


 あと、経済優位の現代でこんなことを言うとバカにされるが、「食」というものは経済合理性だけでは計れないんだろうと思う。日本に住む日本人は、基本的には日本で作りとれたものを食べていることが正道だろうと私は信じている。特に理由はありません。信じているだけですが。


 として消費者の食品への無理解に苛立ち、または「食糧ナショナリズム」への警戒を語った。


 また「冷凍餃子事件の雑感」では、

 今回の事件では、中国産の食料品の信頼が低下するため、日本の農家としては得をします。国産の食品が見直される良い機会になっています。しかし、しかし … 残留農薬が検出されない食材を提供していた中国の農家の悔しさをおもわずにはおれません。


 として中国の農家への影響を心配した。


 以上、「冷凍餃子事件の雑感」は当然の事ながら「ギョーザ事件」を意識しながら書いたものだが、「農家と食糧自給率」「食糧は金を出しても買えなくなる?」は農家と自給率について考えただけで「ギョーザ事件」は意識していなかった。


 「ギョーザ事件」が「農家と食糧自給率」「食糧は金を出しても買えなくなる?」を浮き彫りにする問題になるとは当時は考えていなかった。



つづく