調理冷凍食品の輸入増加
「ギョーザ事件」で浮き彫りされたのは現代農業5月号主張がいうとおり、「輸入調理冷凍食品に席巻された日本の食卓」ということである。それを順にまとめてゆこう
■調理冷凍食品の輸入増加
現代農業によると、冷凍食品の国内生産量と調理冷凍食品の輸入量の増加は下記の通りである。
日本の冷凍食品の国内生産量は昭和50年ころから外食・中食などの業務用を中心に急増してきたが、平成9年以降は150万トン前後で横ばい。かわってこのころから伸びてきたのが調理冷凍食品の輸入である。平成18年には調理冷凍食品の輸入が約31万5000トンに達し、輸入冷凍野菜とあわせると冷凍食品全体の消費量の42.6%を占めている。そして、家庭での消費が伸びているのがこの間の特徴である。
上を表にするとこのようになる。
1975年 冷凍食品国内生産量 急増
1997年 冷凍食品国内生産量 150万トンで横這い
調理冷凍食品輸入 増加
2005年 調理冷凍食品輸入 31万5000トンに
家庭用での消費が伸びているのが特徴
■まとめ
「冷凍食品」って美味しくなったよねという話を聞いたことがある。家庭での消費が伸びたのは味の向上もあるのだろう。調理に手間がかからず安価な冷凍食品が普及するのは仕方ないことかもしれない。
■関連記事
ギョーザ事件から見えてきたこと
家庭・地域に食をとりもどす
現代農業2008年5月号
http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2008/200805.htm
ギョーザ事件から見えてきたこと 1
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