ドラッグストアを巻き込んだ「食のコンビニ化」


 「ギョーザ事件」で浮き彫りされたのは現代農業5月号主張がいうとおり、「輸入調理冷凍食品に席巻された日本の食卓」ということである。それを順にまとめてゆく。


□ドラッグストアを巻き込んだ「食のコンビニ化」



 日本の食卓への冷凍食品の浸透を物語るエピソードが現代農業5月号主張には掲載されている。


「95年(平成7年)、私は大学1年でスーパーでアルバイトをしていました。当時、冷凍食品というとお弁当の定番のおかずの座をすでに獲得していましたが、お惣菜まで冷凍食品を使うという感覚はあまりなかったように思います。冷凍食品が飛躍的に売れるようになったのは、ドラッグストアが薬屋ではなく、『食品を扱っていて、かたわらで薬も売る』という形態になり、毎日『4割引』で売られるようになってからではないかと思います。」

 スーパーではもちろん、サプリメントや健康食品と同様にドラッグストアで販売される冷凍食品。それは冷凍食品が食卓にまで浸透したという「食のコンビニ化」の証明といえるのではないか。



■まとめ


 「食のコンビニ化」といえる現象は確かにあるのだろう。スーパーはもちろん、ドラッグストアでも冷凍食品売場が設置され、それぞれ安価な商品が数多く陳列されている。その光景はいつしか当たり前のものになっていたが、今回の「ギョーザ事件」でその背景を含め、考え直す機会が与えられた。




■関連記事

 ギョーザ事件から見えてきたこと

 家庭・地域に食をとりもどす

 現代農業2008年5月号

 http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2008/200805.htm



 ギョーザ事件から見えてきたこと 1

 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080421

 ギョーザ事件から見えてきたこと 2

 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080422

  調理冷凍食品の輸入増加

 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080423