水力開発の現状と促進制度 水力開発の意義

 「ハイドロバレー計画ガイドブック」のまとめを続ける。
 今回は「2.水力開発の現状と促進制度」の「2.1 水力開発の意義」である。

 水力開発の意義とはどの様なものだろうか?



2.水力開発の現状と促進制度


□水力開発の意義


 日本国は世界有数のエネルギー消費国であるが一次エネルギー供給の約8割を輸入に依存している。このため、エネルギーセキュリティの観点からエネルギー安定供給の確保は重要な政策課題である。


 また、地球温暖化問題に代表される地球的規模の環境問題は、国際的にも具体的な対応を迫られており、CO2を排出しないエネルギーの導入促進の必要性は高まっている。


 以上から、長期的視点に立った総合的な資源エネルギー政策の一環として非化石エネルギーの開発・導入の推進が必要であり、クリーンな国産エネルギーの主力である水力エネルギー開発の重要性を再認識していく必要がある。


■まとめ


 日本のエネルギー自給率は2割以下であるにもかかわらず、国内で自給できる水力エネルギーのポテンシャルは認識されておらず十分に引き出されていない。エネルギーセキュリティの面からも地球温暖化問題への対応の面からも水力エネルギーの開発が必要であり、その重要性を再認識する必要がある。




ハイドロバレー計画ガイドブック
http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/data/dl/G02.pdf

2.1 水力開発の意義
我が国は世界有数のエネルギー消費国であり、依然として一次エネルギー供給の約8割を輸
入に依存するという極めて脆弱なエネルギー構造を持っています。このため、エネルギーセキ
ュリティ面の観点から、エネルギーの安定供給を確保することは引き続き重要な政策課題とな
っています。
また、地球温暖化問題に代表される地球的規模の環境問題は、国際的にも具体的な対応を迫
られる時代に入ってきており、エネルギー供給面の対応策として、CO2を排出しないエネルギー
の導入促進の必要性はますます高まってきています。
我が国の経済社会及び国民生活の維持発展、更には、地球的規模の環境問題への貢献を行っ
ていくためには、長期的視点に立った総合的な資源エネルギー政策の一環として、非化石エネ
ルギーの開発・導入を推進していくことが必要であり、クリーンな国産エネルギーの主力であ
る水力エネルギー開発の重要性を再認識していく必要があります。