ライスショック 2
NHKスペシャルの「ライスショック」第二回を見ました。
以下はそのメモと感想です。
■メモ
□事例:秋田県美郷町
集落営農に取り組む。
・農地整備計画の費用が捻出できないまま大型機械を導入
・その支払いが圧し掛かるところに米価の下落が襲い掛かる。
集落営農に取り組むリスクが露呈した形である。
□荒川地区
・典型的な山間地の集落
・米の収量はないが味は良い
・米の4割は中山間地で作られている
大規模化しなければ補助金が出ないものの中山間地にある農地の大規模化は容易ではない。
□大潟村
一人当たり15haの農地を誇るが、ここでも米作は採算割れのラインに近づいている。
大規模農業のモデル地区の農家がつぶれるならば、日本の米農家は全てつぶれるだろう。
■感想
米の自由貿易に対し、日本の農家は大規模化では太刀打ちできそうにない。米の関税が引き下げられ場合、日本の米農家の多くが潰れるだろう。
本間正義教授(東京大学)はそれを「調整」と呼ぶが … 「都市は墓場」たる都市化が一層進み、人口減少を加速させる結果に終わりはしないか。
都市の人口再生産は昔も今も弱い。人口は、田舎で増加した分を都市が消費してバランスする。田舎が縮退すれば、国外からの流入が無い限り、都市も縮退するしかない。農村は食料も生産するが人間も生産しているのだから。