「子育て支援」は直接給付で
「高校授業料の実質無償化」給付方法の間接方式採用はちょっと残念ですが許せるとして、「子育て支援」は直接給付で是非お願いしたいですね。
「子育て支援」を間接給付にしたときの問題点
子育て支援を間接給付にしたときの問題点は、都市に有利で地方に不利となることです。
一般的に地方は、家族や地域で子育てを行う傾向が強いため、託児所、保育園・小中学校などの“子育て施設”が少ない傾向にあります。そもそも離村・離島では“子育て支援”の間接給付の受け皿となる“子育て施設”が存在しないケースも多いのではないでしょうか。
子育て支援を“子育て施設”への間接給付とした場合は、“子育て施設”の少ない離村・離島などはなにも恩恵が得られないことになりかねません。これが問題です。
結局、過疎地域の拡大を止めることができません。
直接給付の利点
一方、直接給付とした場合は、離村・離島であっても子供の教育について親がいろいろと選択できる状況がうまれます。ある程度の子供がいる離村・離島では、子育て組織が発生するかもしれませんし、少なくとも通信教育やeラーニングを選択することが可能となります。
「地方でも子育てが出来る」ということの重大さ
「地方でも子育てができる」ということが日本の人口増加にどれほど重要な事かは当ブログでは繰り返し述べてきたのでここでは語りません。
とにかく、「子育て支援」は直接給付がよいと考えます。なぜならば間接給付として既存の“子育て施設”に補助を出しても、過疎地位の拡大は止められないからです。
■関連リンク
「高校授業料の実質無償化」給付方法の間接方式採用はちょっと残念
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20090928/p1
都市と地方
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20090309/p1
「農本主義」じゃないけれど
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20090305/p1
“ピーク・リン”でどうなるの?
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080620/p1
食糧自給率あれこれ
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080610/p1
日本人はどこまで減るか
http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080608/p1