守るべきは農地か農家か

 いろいろ考えたのですけれど、現時点での農政に関する私の結論は下記の通りです。



 日本が守るべきは食糧生産能力で、その基盤は農地面積である。
 食糧生産の基盤となる農地を守るからこそ、農家を守る必要が生まれる。

 ゆえに下記が指摘できる。


 ・農家戸数の減少は問題ではない、農地減少が問題である。
 ・農地転用で収益を上げる農家を優遇する必要はない。
 ・農家を守り耕作破棄地を生む減反は本末転倒であるため廃止すべき。
 ・農地で食糧生産を営む企業の参入は積極的に推進すべき。
 ・農家の個別所得保障は専業農家に限るべき。
 ・食料自給率の計算に多大なコストを費やすのはバカげている。


 というわけで農水省と農協も新しい体制になるべきだと思います。



 付け加えるならば下記も …

 農村の運営サポート体制を別途充実させるべき。
 特に農家経営、農産物流通、農業情報共有、エネルギー地産池消など。


 農家経営における数値化、農産物の直販、生産技術の共有は、すべて既存の情報技術で安価にできる。エネルギーの地産池消も小水力、地熱、風力、バイオエネルギー等をグリッドにつなぐことで実現できるようになるだろう。


 国や農協は、これらをサポートすべきである。特に農林中金は、農業に資する情報産業とエネルギー産業に投資するべきだ。


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