「食料自給率」関連記事をまとめてみた

 食料(糧)自給率について、これまで私はどの様なことを書いてきたのだろう。
 主な記事を時系列にまとめてみた。



2007年10月21日

 ライスショック
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071021/1192553809

 エネルギーと食料の価格が高騰し始めている現在、主食の関税を下げることで国内農家にダメージを与えることは最悪の政治決断といえる。自給率が下がりきった時に、食料と原油の価格暴騰が起こるリスクをはたして否定できるのか?

 安易な自由貿易主義は、国を滅ぼす元凶となりそうだ。


 食糧自給率は高い方がよい、という考えだった。
 “自由貿易主義”という言葉が怪しい。



2007年11月08日

 レンゲソウで省エネ稲作
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20071108/p1

 「今の稲作は石油エネルギーの供給がなければ成り立たない。過剰と言われる米も、実質的な自給率はゼロなんです。」(後藤氏)というのは本当のところである。この様な試みが広がること期待したい。


 「今の稲作は石油エネルギーの供給がなければ成り立たない」に感動。



2008年01月07日

 食燃自給率の低さこそが日本のリスク
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080107/p1

 「食料自給率×エネルギー自給率」を「食燃自給率」と呼ぶこととして、日本の食燃自給率は1.6%である。日本のエネルギーの自給率は4%、食料の自給率は39%であるため、それを掛け合わせると1.6%にしかならないのだ。

 …

 食燃自給率が高いほど、食料やエネルギーのCIF価格上昇への耐性は高いといえる。反対に食燃自給率が低いほどCIF価格上昇への耐性は低くなる。


 食料とエネルギーの関係を指標にしたいな、ということで書いてみたが、今読むと恥ずかしい。



2008年06月10日

 食糧自給率あれこれ
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080610/p1

 カロリーベースの食糧自給率都道府県別でみると、東京都1%、大阪府2%から、秋田県174%、北海道195%までばらつきがある。さらには生産額ベースの食糧自給率でいうと47都道府県中24道県が100%を超えている。

 ようするに、食糧は地方で生産し都市が消費するのが基本的なスタイルで、問題は「日本の食糧自給率が4割を切って大変だ」ということではなく、「都市をどう食べさせるか」ということである。


 食料(食糧)自給率を政策目標につかうことに疑問がわく。



2008年06月21日

 「食糧自給率」の向上は食糧危機を悪化させる!?
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080621/p1

 日本が食糧自給率を上げようが下げようがもはや「食糧危機」の増幅は避けられない、ということは池田さんも理解しているはずです。にもかかわらずこの様なエントリーをアップするということは、農業への無駄な補助金拠出を憎むあまり大きな世界情勢を無視しているか、または食糧価格高騰の責任を日本農政・農業に転じたいかのどちらかではないかと感じられてしまいます


  池田信夫さんの「「食糧自給率」の向上は食糧危機を悪化させる」というエントリーに釣られる。


 「食糧自給率」の向上は食糧危機を悪化させる
 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/aecf3bd14b60e49a2c37503d6778706d



2008年07月31日

 多角的貿易交渉 まとめ
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080731/p1

 日本の目標は、農産物市場開放の例外にできる「重要品目」数の割合を10-15%とすることと説明されていたが、それは言ってみれば選挙対策用であって、本当は日本の輸出品目に関して新興国の関税を引き下げることだったと思われる。


 日本は資本主義であることを痛感する。
 この頃までは景気がよかった。



2008年09月16日

 稲刈り終わりました O(≧▽≦)O
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080916/p1

 稲刈り終了!!
 新米の味は格別ですね。
 というわけでブログ再開と思ったら、世界はすごいことになってました。
 リーマンブラザーズが破綻する一方で原油先物が100ドル割ってます。


 稲刈りが終わったら金融危機がはじまった。



2009年02月22日

 農地と生活者
 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20090222/p1

 農業で生計を立てるには経営力が必要で、農業で生計が立てられる経営力がある人はすでに他分野で成功している場合が多いのがツライところである。

 …

 「農業」の未来は真っ暗だが、優秀な若き農業者の未来は明るいといえよう。農業者が極端に減る近未来は、消費者に対し供給者(農業者)が有利となる場面が増えると思われるからだ。


 事業主のことを考えはじめた。



まとめ


 当初は食糧自給率は高いほどいいと考えていたが、時が経つほどにそう単純ではないことを理解してきたようである。


 ブログって自分を見つめなおすのに使えますね。