ピークオイルと可採年数


 オイルの埋蔵量のうち、ほぼ確実に産出できるとされているものを確認埋蔵量という。この確認埋蔵量をその年の生産量で割ったものが可採年数である。つまり可採年数とは「原油はX年間は枯渇しない」という意味の数字といえる。


 この可採年数は、1970年では35年とされていたが、不思議なことに36年後の2006年では40年と5年も増えている。これは新たな確認埋蔵量が増加しているためで、新たな油田の発見や、原油価格の上昇により開発可能となった油田などが確認埋蔵量に加わったため増えたとされている。


 そして、過去もそうであったように、今後も可採年数は増加させることが可能であり、少なくとも自分たちが生きている間はオイルが枯渇するような事はないだろうと考える人たちも多くいる。


 つづく


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