ピークオイルと雑巾しぼり

ピークオイルと雑巾しぼり


 オイルは有限な資源であるため、供給を増やし続ければいつかは生産のピークが来る。


 例えば、雑巾を搾るとき、最初は楽に絞ることができるが、さらに絞り続けるには力と技が必要となり、「枯渇」するまで絞り続けるには大変な技術力とエネルギーが必要となる。


 基本的には油田も同じで、埋蔵量のうち最初の半分のオイルは簡単に産出できるが、最後の半分を産出するためにはコストが高くなる上に産出量は漸減してしまうのだ。



■「ピークオイル」論への反論



 しかし、ひとつの雑巾を絞りつくす前に次の雑巾を絞りはじめれば、次から次へと絞り続けることができる。雑巾が足りなくなったら、砂にしみこんだ水も吸い取ればいいし、たまにはバスタオルも見つかるだろう。要は、雑巾を見つけたり、砂にしみ込んだ水を見つけたりしてゆけば全体のピークオイルは先送りできるのだ。


 確かにピークを迎えた油田も多いが、世界にはまだまだピークを迎えていない油田は多くあるし、さらにはオイルサンド等の資源も豊富にある。だから全体のピークオイルはまだまだ先なのだ!


 「ピークオイル」論にはそんな反論もある。


 つづく



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