ベトナムが米輸出再開へ 米価は下がらず

□事象


 農業情報研究所によると、ベトナム政府が米輸出新規契約の禁止を解除。世界第二の米輸出国であるベトナムは今年4月から米輸出の契約を禁止していたがこれを解除したもの。新規契約に際しての最低輸出価格はトンあたり800ドルで輸出量は350万トンまでとした。



 同研究所は、このベトナムの最低輸出価格(800ドル/トン)は今後の米輸出価格の最低ラインとなるであろうとし「1年前の3倍以上にも跳ね上がった国際米価もベトナムの輸出再開で大幅に下がるという希望は、完全に打ち砕かれた。」としている。



 米国際価格(農業情報研究所)
 http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/prices/rice-recent.htm



■まとめ


 米価は、新米が出るまでは下がらないようですね。最低輸出価格は800ドル/トンなので、運賃や船荷保険料を上乗せした価格であるCIF価格だともう少し高くなるのではないでしょうか。


 といっても日本の米を計算してみると2336ドル/トンくらいなので、値段だけ比較すると「高い」ですけどね。







ベトナム 米輸出契約再開も最低輸出価格設定 米価低落の希望を打ち砕く
農業情報研究所(WAPIC)
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/asia/news/08061901.htm

 ベトナム政府が18日、4月初めからの米輸出新規契約の禁止を解除した。しかし、同時に、新規契約に際しての最低輸出価格をトン当たり800ドルに定めた。また、今年の輸出量を350万トンまでに限定するという定めも堅持する。これにより、1年前の3倍以上にも跳ね上がった国際米価もベトナムの輸出再開で大幅に下がるだろうという希望は、完全に打ち砕かれた。


 ベトナムは世界第二の米輸出国である。その最低輸出価格は、今後の米輸出価格の最低ラインとなるであろう。18日に決定したタイ標準米の今週の輸出価格は先週を僅かに上回るトン当たり872ドル、先月末から3週続いた下落傾向に歯止めがかかった(国際米価格の最近の推移)。同日、フィリピンはベトナムと、トン当たり940ドルで60万トンを輸入する政府間契約に調印した。