Earth Day Tokyo 2008 に苦笑


 「Earth Day Tokyo 2008」が4月19,20日に開催されるとのことでWEBをチェックしてみましたが … ふつふつとこのイベントを否定したくなる気持ちを抑え切れません。六本木あたりでLOHASとやらを上品に語っている人々と同じ嫌らしさを感じます。


 「Earth Day Tokyo 2008」のイベントには「エネルギー」のカテゴリも設けられているのですが … 「社会をグリーン化するムーブメント」とか「『ピース』と『スマイル』をキーワードにしたステージ企画」って、いったい何事でしょうか。


 こういう都市部で催されるエモーショナルなエコ・イベントは、都市住民に対する免罪符の販売にしか思えません。といったら言いすぎでしょうか?


 もちろん社会がドライブするにはエモーショナルな要因は大きいわけですし、社会問題を解決するには市場を組み込む必要があることは理解できます。また地球を知るという意味では良い機会なのかもしれません。


 しかし「エコ」は優れた商売用語ではあるが気に入らないという私にとって、「地球に優しい○○」などという表現はバカにしてんのか?と思わず反応してしまいます … というと優しくないだろうから苦笑してしまいますと言いなおしますけど。


 「エコ・○○」や「地球に優しい○○」といった免罪符を売買している方々が、エネルギー問題や食糧問題について考えているとは思えませんし、市場を組み込む活動であるにしても二酸化炭素排出権取引というゲームのルール作りで各国が主導権争いをしているのと比べると、なんというか … 子供っぽいというか。


 まぁ、免罪符を売っている方というか仕掛けている方はプロとして全部分かっててやっているのでしょうが、この免罪符を買っている層というのがどうにも … 正気ですか?という感じですよね。


 4月26日には『新エネルギー・小水力発電を考える』が黒部市で開催されます。「食糧とエネルギーの地産地消」という観点からは先進的な取り組みであり、世界的にみてもユニークであると私は感じますが、はたして彼・彼女らはその存在自体を知っているのでしょうか?


 
 『新エネルギー・小水力発電を考える』開催 4月26日に黒部市で



 などと言ったところで、日本国における小水力のポテンシャルがなかなか認識されないのは、もしかするとこの様なエモーショナルな告知・広告を省いているからかもしれませんね。小水力は新エネルギーにも指定されましたし、そろそろマスに対するエモーショナルな告知・広告展開を考える段階なのかもしれません。