水力エネルギーのポテンシャル
日本における水力エネルギーのポテンシャルをどう考えれば良いのだろうか?
なかなかそれらしい数値が見つからないのだが、水力エネルギー読本での推計によると下記の通りである。
小水力エネルギー読本
小水力利用推進協議会
日本の平均年間降雨量:約1.7m/年
平均標高:394m
エネルギー変換効率:52.5%(流出量75%×エネルギー変換効率70%)
国土面積:37789920ha
推計ポテンシャル:1343PJ/年(電力換算373TkWh)
これは年間降雨量と平均標高から算出している値なので誤差は大きいと思うが、水力エネルギーのポテンシャルを表す目安にはなるのではないか。
ちなみに日本の水力発電量(2002年)は330 PJ(電力換算91.8 TWh)である。水力エネルギーの推計ポテンシャルである1343PJ/年(電力換算373TkWh)と比較するとまだまだ開発の余地はありそうだ。
しかし、大規模な水力発電を開発できる地点はほぼ開発済みというのも事実である。ゆえに今後は水力エネルギーのポテンシャルを中小水力の開発を通じて引き出してゆくことが望まれている、と言えるのではないか。
■まとめ
大規模な水力発電施設を開発する余地は少ない。しかし、まだまだ水力エネルギーのポテンシャルはある。今後は中小水力の開発を通じて水力エネルギーを引き出してゆくことが望まれていると言えるだろう。
- 作者: 小水力利用推進協議会
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2006/10/01
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