バイオマスエタノールが話題に

 バイオマスエタノールが話題となっているようだ。


 当サイトも「米 バイオマスエタノール」で検索された方々が数多く訪れている。そこで平成18年3月に改めて閣議決定された「バイオマス・ニッポン総合戦略」の概略をここでまとめておきたいと思う。



バイオマス・ニッポン総合戦略とは


 「バイオマス・ニッポン総合戦略」は平成14年12月に閣議決定されている。これは農水省と関係府省が協力し、バイオマスの利活用推進を図ることが目的とされている。

 平成18年3月には、京都議定書発効(平成17年2月)などを踏まえ、国産バイオ燃料の導入やバイオマスタウン構築を図るため見直し(テコ入れ?)が行われた。




 農林水産省 バイオマス・ニッポン

 家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことをバイオマスといいます。

 地球温暖化防止、循環型社会形成、戦略的産業育成、農山漁村活性化等の観点から、農林水産省をはじめとした関係府省が協力して、バイオマスの利活用推進に関する具体的取組や行動計画を「バイオマス・ニッポン総合戦略」として平成14年12月に閣議決定しました。

平成18年3月には、これまでのバイオマスの利活用状況や平成17年2月の京都議定書発効等の戦略策定後の情勢の変化を踏まえて見直しを行い、国産バイオ燃料の本格的導入、林地残材などの未利用バイオマスの活用等によるバイオマスタウン構築の加速化等を図るための施策を推進しています。


 農林水産省 国産バイオ燃料の大幅生産拡大

 平成18年3月に「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議決定され、バイオ燃料の利用促進に向けた施策が急速に進展しているところです。

 平成18年11月には、安倍内閣総理大臣からの国産バイオ燃料の生産拡大について指示を受け、 関係府省からなる「バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議」で検討し、国産バイオ燃料の大幅な生産拡大に向けて、本報告書を作成し、平成19年2月27日安倍内閣総理大臣に報告しました。


バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議の報告


 平成19年2月27日にバイオマス・ニッポン総合戦略推進会議が安倍内閣総理大臣に報告した報告書の見出しは下記の通り。


国産バイオ燃料の大幅な生産拡大
平成19年2月
バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議

目次
1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2 我が国におけるバイオマスの賦存量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(1)バイオマスの種類と賦存量・利用率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)バイオマス利用率の変遷とその要因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3 我が国及び諸外国におけるバイオ燃料の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(1)バイオ燃料の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(2)我が国におけるバイオ燃料の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(3)諸外国におけるバイオ燃料の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
4 国産バイオ燃料の大幅な生産拡大のための課題・検討事項・・・・・5
(1)技術面での課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(2)制度面等での課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
5 国産バイオ燃料の大幅な生産拡大のための工程表・・・・・・・・・・・・・8
(1)工程表の作成の考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(2)大幅な生産拡大に向けた工程表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6 国産バイオ燃料の生産目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(1)当面(2010年ごろまで)の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(2)中長期(2030年ごろまで)の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

 次回は各内容をまとめてゆく。