コメ関税、2〜5割下げ検討 多角的貿易交渉

 asahi.comによると、多角的貿易交渉で日本は、各農産品の関税に一律の上限を設ける「上限関税」に反対する一方、コメの関税を2割強〜5割弱ほど引き下げる検討を始めたとのこと。




WTOコメ関税 日本、2〜5割下げ受け入れ検討
asahi.com
http://www.asahi.com/business/update/0720/TKY200807200214.html




■まとめ


 現在、コメの関税は1キロ=約340円(「従価税」換算では778%)。そして新たな関税額は1キロあたり約180-260円程度とされることが検討されている。



 新たな関税額であれば、日本のコメの競争力は保てるという判断とのことらしい。(下記参照)



WTOコメ関税 日本、2〜5割下げ受け入れ検討
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http://www.asahi.com/business/update/0720/TKY200807200214.html

 タイ産のコメは現在、1キロ80円程度。新たな関税が最も低い約180円になっても輸入価格は260円程度で、これに輸送費などが加わる。日本の国産米は1キロ230円程度で品質も高く、競争力を保てるという。このため、日本政府は「議長案に沿った引き下げは受け入れざるをえない、との認識でほぼ固まっている」(交渉関係者)という。

 農産品の関税引き下げでは、ブラジルなどの輸出国が「上限関税」の導入を主張している。一律となる上限を巡っては「100%」などが出ており、実現すればタイ米などが国産米より安くなるため、日本政府は「絶対に受け入れられない」との立場だ。

 さてさて、どうなることやら。


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 http://d.hatena.ne.jp/Farmers_Energy/20080720/p1