燃料電池の触媒にカーボン


 燃料電池が高価なわけは、触媒に高価な白金を使っているからである。燃料電池は水素を酸化させる過程で電子を取り出すのだが、白金がないとその反応が低温で促進できないということらしい。


 でも白金は高価なので、代替触媒が開発競争となっている。



燃料電池を低価格に 日清紡東工大、カーボンで白金代替
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080712AT1D1104U11072008.html

 日清紡東京工業大学と組み、燃料電池の触媒に高価な白金(プラチナ)ではなくカーボン(炭素)を使う技術を開発した。カーボン触媒の費用は白金の10分の1で、自動車用なら燃料電池コストを約40万円減らせる。2009年度までに技術を確立。家庭用や自動車用に供給する。他のメーカーも代替触媒を相次ぎ開発している。燃料電池の普及を後押しするコスト低減の動きが広がってきた。

■まとめ


 エネルギー・キャリアは水素が有望である。中小水力等で水素を作り貯蔵・流通させる時代がはやく来て欲しいものだ。といっても再生可能な自然エネルギーからは重工業や都市部を賄うエネルギーはなかなか得られないだろうけれどね。


 いずれにしても白金の代替触媒開発競争はいいことである。



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