「都市と農村の協働の推進に関する研究会」農水省
「都市と農山村の共生・対流」の実現を目指し、行政、学者といった専門家以外にもNPO、ジャーナリスト、市長などが参加して真面目に議論している「都市と農村の協働の推進に関する研究会」の議事録が面白い。
都市と農村の協働の推進に関する研究会
農林水産省
農村振興局企画部農村政策課農村整備総合調整室
http://www.maff.go.jp/j/study/tosi_kyodo/index.html
議事録ではいま農山村が抱えている問題が浮き彫りにされている。第1回「都市と農村の協働の推進に関する研究会」の議事録のうち自分がチェックした箇所を箇条書きにしておく。
■2007年10月 福田総理が地方の活性化を推進表明
■2007年12月 「農村進行政策推進の基本方向」を議論
■農業集落においても農家の割合が1割程度しかいない
■農村政策と農業政策をある程度分離して考えねばならない
■「都市と農村の協働を促進するための戦略」
□加工販売の6次産業化
□農産物のブランド化
□異業種参入・農商工連携
□地産地消・地域収斂型流通システム
■NPO活動の活性化、ネットワーク化
■大学における地域貢献
■企業の社会的責任(CSR) 事例:アストラゼネカ ソニーセミコンダクタ九州
□企業側のメリットを明確にしなければならない
□推進体制の不明確さ
□企業からみた日本の農村の魅力とは?
■都市と農村を仲介するコーディネーターが非常に大事!
■マッチング・コーディネーターの内部構造は
■都市と農村の協働は点と点の関係。線や面への展開は?
■都市と農村の協働関係の成熟化・ステップアップしてゆくのか?
■ふるさと納税はどうなる?
■農山村に足りないのは情報インフラと道路
■人の動きを中心に考えることで、双方の再生に通じる
■協働は都市側の人のニーズがないと成り立たない
■農家の生活を豊かにするイメージが必要
■都市住民が農村に入ってくるだけではなく農村から都市への人の移動も考えなければならない
■事例:農村から都市に商店街をを使ってどんどん出てゆく
■都市は大都市と地方中小都市に峻別する
■足元の地方中小都市と農村の連携は大きな課題である
■農村から人がいなくなるのは経済が成り立たないから:生活できるスタイルをつくる
■集落を残すか田園風景を残すかで遣り方が違う
■単に交流だけでは農村の生活はまもれない