ピークオイルより気候変動問題?


 ダボス会議などをみていると、ピークオイルよりも気候変動問題の方が話題として大きくなっているようだ。気候変動問題を世界的な要点とし、自らのプレゼンス拡大に役立てようとする欧州の大戦略には敬服する限りである。これまで気候変動問題は当ブログでは扱ってこなかったが、やはり世界的な話題となっているので、ちょっと追ってみることにする。


 気候変動問題については欧州の大戦略の前に日米は後手を踏んでいるが、日本は「全ての主要排出国が参加して世界全体としての排出削減を実現するような枠組みを構築することが重要」などとして時間を稼ぎ、一方で「クールアース50」と「クールアース推進構想」を公表、北海道洞爺湖サミットでは主導権争いに参戦する構えをみせている。米国も、米国主導の温室効果ガス規制枠組みを作り、それを各国に拡げようとしている(詳しいことは後で調べよう)。


 また、いわゆる途上国は、気候変動問題よりも自国の経済発展を優先させており、世界の仕組み作りという重要なゲームに参加しきれていない。


 気候変動問題の要点とは、地球という制限事項と資本主義をどうバランスさせるかというものだろう。資本主義は人間の欲によってドライブしているわけだが、それと地球という制限事項とをどうマッチさせるかが要点であると思われる。それは人間の欲を大量生産・大量消費から快適で安全な環境を求める方向に変更できるかが問われているとも言えるだろう。とすれば、いわゆる途上国には酷な課題ではある。問題を解決するには先進国の様々な援助が必要だろう。


 以上、まずは雑感ということで。