「ピークオイル」論に対する3つの反応
いま、酒場などで「ピークオイル」論を話題に出すとどういう反応が返ってくるか?
1.「知らない。興味ない。」
2.「石油って昔から枯渇するって言われてるけどね …
結局、大丈夫なんじゃないの?」
3.「原油供給は需要の伸びを満たしている。
原油価格の高騰は投機的要因が強い。」
といったところだと思う。
それぞれ要するに
1.「ピークオイル」論に興味がない
2.「枯渇」論にはめ込む
3.時間のレンジを狭めて理解する
ということのようだ。
さて、まず「ピークオイル」論は、オイルが枯渇するとは指摘していない。次に「ピークオイル」論は、現在の原油の需給関係や原油価格高騰を説明する論ではない。さらに社会人であれば「ピークオイル」論を「知らない。興味ない。」と切り捨てるのはとてもリスクの高い行為に感じられる。
一般的な日本人はオイルまみれの生活をしているのだから、まず「ピークオイル」論をザクッと把握して、否定するなり肯定するなり評価を棚上げするなりした方がいいのではないかと思う。
最近のエネルギー関連本では「【ピークオイル】を紹介しつつ否定する」という作法がはやっているようだ。現時点では、立場ある人が「ピークオイル」論を肯定するのは勇気のいることだろうし、「紹介しつつ否定する」という作法はなかなかバランスの取れたいい対応だと思う。
そんなピークオイルだが、その主張はいたってシンプルだ。 …つづく
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